初生さん募集のお知らせ
由緒ある美濃國伊深にて、中濃地域で活躍する芸伎衆を育てて参ろうかと考えております。
他の花街では仕込みさんや見習さんとも呼称される、芸伎を志すはじめの段階を『初生さん』とうちの方では呼ぶことに致しました。初生さんになるには幾つかの条件がございますが、12歳~18歳の男女を対象に募集をして参ります。
幾つかの条件を申し上げる前に、私共が求め得る人間像をお話申し上げねばなりません。御会いする迄の間の参考になればと思います。実生活に於いて励みにして戴きたいことがございます。
①『心持ち』
たとえ容姿が端麗で在っても、知的で利発さがあったとしても、心持ちに寡廉鮮恥な様子が伺えていてはお預りする訳にはいきません。いつでも他の人々に目を配り、自然の営みや総ての生き物に尊き命を感じていなくてはなりません。和(のどか)な心持ちが必要です。
②『控えめに』
何事にも控えめが肝心です。着物がなぜ日本人の民俗衣装となったのでしょうか。控えめで可憐な様を美徳にしてきた民族だったからではないでしょうか。着物故の動作と云うよりも、美徳を先とする立ち振舞い故に今の着物という形になったのでしょう。過度に自己へ無理を強いたり、華美して振舞う必要はありません。自身を護ることにもなります。お袖(袂)のある暮らしとは何かを考えてごらんなさい。
③『憧憬を抱く』
憧れを持つことはとても佳い行いです。羨むことと憧れは似て非なるもの。高みを目指す中で競い狂うことは自他共に傷付け合い兼ねません。下の者、上の者関係なく手を取り合って高みを目指してゆくのです。他のふとした小さな行いにも強く惹き付けられる、其のような受け手の心(感受)を育てて参りましょう。
④『未来を創造する』
過去のあなた方が、今のあなた方を創造した様に、今のあなた方が未来のあなた方で在ります。ともなれば今を生きると云うことに興味を示さねばなりません。どういう明日が在るべきか、明日の自分がどう在るべきか創造してごらんなさい。今を生きることへの執着を養いましょう。
⑤『親御さんには、了承を得ましょう』
親御さんにはきっと思い馳せていた、我が子の生き方が在ることでしょう。親心に背く様なことは決してしてはなりません。親が子を想う心、親を想う子の心の他に大事なものはないのです。ですから歩み出したのなら芸伎の世界を少しでも學んで、親御さんを魅了してごらんなさい。
⑥『慈悲深く、甘美な人柄に』
そばに居るだけでどことなく癒される存在になって下さい。あなた方の顔を伺いしることで周りの人々が、享楽な気持ちを覚え、あなた方を心から応援したいと思ってしまう程の可愛らしい、どこまでも純粋無垢なあなた方でいらして下さい。
⑦『伝統を受け継ぎ、祷りを持って身を捧げる』
芸伎は元々、巫女さんや巫覡と云われる者達の流れを汲んだ藝能者で在ります。お座敷もまたお祭りの直会を模したもので、お座付や余興のそれらは御神楽に準じたものであります。神仏に祷りを持って、身を浄めた生活を送って下さることを願っております。
まずはお電話の上、心に遺る大切にしていたいお写真を複数、お顔と全身が入ったお写真を複数同封になって履歴書を一枚お送り下さい。
もしもし0574-50-6133【改定】
〒505-0008 岐阜県美濃加茂市伊深町861番地
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