COVID-19による影響にて
皆様、如何お過ごしでいらっしゃいますか。
岐阜も緊急事態が続き、今年の夏も鵜飼は殆ど開催されることなく、今月末まで出船が出来なくなりました。
お茶屋のお母さんも大変な中で
当面の間休業することを決意されまして、私共にも御達しが参るそんな事態となりました。
我々のお商売は幾度も消え掛かった時代を経て、諸先輩方が耐え忍びながら今日まで繫ながり続けております。
また花柳界こそが、こうした時代のセーフティネットだったはずなのです。戦争や災害・飢餓などで家族を失った者、一人になってしまった女性を守り擁護し、売春を防止して芸を以て生きていく技能訓練という側面もありました。
それが今まさに消え掛かっていることは危惧されてなりません。
現代でのアイドル養成のように語られることもございますが、大きく異なる点はこれ等の社会秩序に貢献することであります。
現在の花柳界ではごく普通の一般家庭から志願し望む者がほとんどになってしまいましたが、このような世相を鑑みますと我々もまた諸先輩方の様に、困り得る者の為にも耐え忍ばねばならない時のように思うのです。
茶漬けばかり喰んでいてはなりませんが、今はお茶を掛けられるだけでも有難いことのように思えます。
今回は月次支援金の制度を利用して、耐え忍ぶことを選択致しました。芸者衆が辞めると決心する日はそれこそ決まった時期に訪れるのでしょう。
ですから我々が辞めるという時は日本から舞妓含め芸者衆が居なくなる時です。芸者衆は皆が同じ気持ちでおります。
ひとつの文化が消えることまたセーフティネットである受皿をひとつ失うことが分かっていてその様な事態になることを私共は望みません。
6月分の月次支援金からお力頂戴しまして、見切りをつけることなく続けて参りたい、そのような思いでおりますことを御報告致したいと存じます。
皆様方に於かれましても大変な時かと存じます。
心よりご健勝とご清栄をお祈り申し上げます。
また本日採択されましたこと併せて御報告申し上げます。
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